この記事は「paiza Advent Calender 2025」の記事です。
(予想通りこれしか書いていない)
「異能」とは何か
筆者が勤めるpaizaは「異能をのばせ」をコンセプトとしている。「異能」とは、「他の人よりも抜きん出たその人だけの資質」である。読者の方々(いるのか?)も「この人じゃないとできないな」と感じた体験は何度か存在するだろう。
俗な表現をすると「何食ったらこんな発想出てくるんだよ」というのが「異能」である。そこで、筆者が愛してやまない「異能」と思うクリエイターを紹介したい。
①岡崎体育
Creepy NutsのR指定から、「150km/hの剛速球を軽々と投げられる肩を持っているけど、投げてくるのはボールじゃなくておはぎ」と評された岡崎体育。冒頭のギターのリフや疾走感のあるメロディラインから、「え、普通にめっちゃカッコよくない?」と思わせておいて、サビで「そうはならんやろ」にたどり着くのはもはや定められた運命である。
②平沢進
歌詞で独特の世界観を展開しながら時に妙な楽器を操るその様子は、「時代が追いつけない」と評され、ファンの間では「師匠」と呼ばれる。歌詞の意味している世界観が全くわからないのに、やたら壮大だったり感動的で感情を揺さぶられる。この「舵を取れ」は、ファンの間では、生命としての雄大な歴史を受けついできて、あなたや私がここにいる、ということをテーマにした、とも言われている(ことがあるが、一体何を意味しているのかは本人にしかわからない)。
③Bjork
アイスランド出身で、世界を魅了する歌声を持つBjork、この「Hyperballad」は「私たちは山の上に住んでいるの、とても景色の美しいそこから、私は毎朝崖のほうへ歩いていって、食器やボトル、車のパーツとか、そこらへんにころがっている細々したものを投げ捨てるの。あなたが目覚める前の毎朝の習慣ね。そうすることで、私はあなたと平穏で過ごせるの」(要約)という、一見するとよくわからない歌詞である。ただし、これは本人が解説してくれているインタビュー記事がある(らしい。古すぎて見つけられなかった)。それによると、
「『人を愛する』ということは、自分の一部を抑えて、切り捨てることでもある、だから、そうした自分の一部を『崖から投げ捨てる』ことで、『おはよう、愛しいあなた』と屈託なく言えるようになる」
とのこと。つまりボトルだとか食器だとかは、「自分の一部」の暗喩だとのことである。こういう、美しいけどどこか不穏な世界観に、エレクトロニカの超自然的な音と高音の声量を備えた美声でオーディエンスを圧倒しつつ、肩肘張った説教臭い「芸術」でも、陰鬱な「独白」でもなくポップにまとめるのは「異能」としか表現しようがない。
④雨穴
小説「変な家」がヒットし、一躍有名ホラー作家となった雨穴さん。しかし彼(?)はホラーだけではない。シュールで不気味だけどクスっと笑える独特な動画を出していたりもする。なお、雨穴さんの所属するウェブメディア「オモコロ」では、今年はじめに我らがPPG(paiza programming games)「電脳少女プログラミング2088~壊レタ君を再構築~」のPR記事を作成いただきました。
…と、ここまでは知っている人も多い比較的世間でも有名な人である。
ここからは「誰それ?」な「異能」を紹介したい。
⑤バーバパパ
何やってるのかがまるでわからない。かろうじて、「ジャイボール」という謎の球技の高校全国大会であることはわかるが、「バトル公民館」という、その語彙は絶対にくっつかないだろ!という違和感から始まり、最初からトップスピードで視聴者を置き去りにしていく。不条理に耐えきって視聴すると、「何もわからないけどいい試合だった」という謎の感動に丸め込まれる。
そしてなぜかこんなにイカれた世界観なのにBGMのEDMがとんでもなくいい曲なのである。どうなってんだ。
このクリエイターは元々EDMが好きなようで、鳩の鳴き声をサンプリングしたEDMを出したりしている。しかもこれに目をつけた「鳩のマークの引越センター」のCM動画に採用されている。お前ら揃いも揃ってイカれてるよ!(褒めてます)
⑥あっかんB太郎/B子
サイファー(複数人が輪になって次々とラップをリレーしていくストリートラップの形式)風の曲なのだが…タイトルとサムネで察していただきたい。色々ヤバすぎてとてもじゃないが直接は紹介できない。著作権侵害で炎上とか怖い超怖い(まあ実際は本当にヤバいと単に動画削除されるだけだろうけど)
冷静になって聴くと高低メリハリのあるメロディラインにストーリー性・メッセージ性のあるリリック、韻の踏み方も上手くていい曲だな…と思える。問題は映像を見て冷静になれるかであるが。
というわけで、世の中にはまだまだ知られていない「異能」が溢れている。年末年始の特番だらけのテレビに飽きたら暇つぶしにどうぞ。